山 行 報 告
2018/4 / 27 〜30     北ア:小窓尾根〜早月尾根    メンバ:大谷、越野、記録:越野

小窓・取水口にて  雷岩付近  小窓尾根
1600m付近 
 富山湾への夕日 ニードル手前 
ドームへの雪壁  馬の背リッジ  赤谷尾根を望む  早月尾根を望む  剱尾根を望む 
小窓の頭より
小窓の王 
小窓の王より懸垂  池ノ谷ガリー上部  剱本峰に向けて  剱山頂にて 

【コースタイム】

 (4月27日[金])

  
夜:東京駅八重洲口〜富山駅

 (4月28日[土])

 
 富山駅〜上市駅〜馬場島〜取水口小窓尾根1,850m(幕)

 (4月29日[日])

  
1,850m〜ピラミッドピーク〜馬の背リッジ〜小窓の頭付近(幕)

 (4月30日[月])


  小窓の頭付近〜池ノ谷乗越〜剱岳〜馬場島〜帰宅

【記 録】

 (4月28日)

東京より夜行バスにて富山へ入る。馬場島を8:00出発 雪はそんなに少なくはない模様。取水口で遭対恊の方より情報提供があり、タカノスワリは高巻けば渡渉はないと教えて頂く。我々より先に6パーティほど小窓尾根に先行したとのことである。
 渡渉はなかったが、崩れそうなブリッジや側壁が多く来週あたりは渡れないと思われる状況であった。
 雷岩から
200mほどの雪壁をあがり尾根上に出る。そこからは藪と雪が交互に現れる。
 13:30に当初の目標である1600m台地に到着。まだ少し時間が早いので1850mあたりまで足を延ばし幕営する。

 (4月29日)

 
5:45出発。1900mあたりをこえると雪が少なくなる。ニードルの基部へ5mほど懸垂する。そして雪壁を登りドームの頭へ。ここからが核心だろうと思われた。
 ピラミッドピークへはバンドの基部まで草付きを登攀し踏みあとを辿るが途中で怪しくなり見失うが強引に這い上がると巻道に戻れた。
 そこから馬の背リッジを慎重に辿り
15m程の岩稜を登るがホールドも甘く肝を冷やした。マッチ箱は岩の基部の右の雪壁を登り核心を終了する。
 この日は三の窓までの予定であったが、疲れと時間的な問題で小窓の頭付近に
14:30幕営する。
 天気は申し分ないのだが風が断続的に強く吹き飲食はテント内で行った。ここまでで
3パーティを追い越した。(いずれも2人組)

 (4月30日)

 4:45出発。小窓の王は先行している2人組とザイルを繋ぎ懸垂する。三の窓には1時間で到着する。すでに2パーティほど先行した模様。
 池の谷ガリーは下部はチンネから下降してきているステップを使ったが、上部はステップはなく息の抜けない登りとなった。
 ふくらはぎに過度の張りがあるなか本峰まで急な雪壁が続き足をあげるのに苦労した。
 
8:20本峰へ到着し2人で握手を交わす。山頂は3名の警備隊や源次郎尾根からのパーティなどで賑わっていた。15分程度景色を楽しみ長い下山に入る。トレースは明瞭で上部の岩稜もクライムダウンやアックスで降りる。
 途中トレースを外し行き詰まるところがあったが、本来は懸垂にて降りているとのことであった。早月小屋に
11:30着。小屋は営業していないが、小屋番らしき人が1人姿があった。
 ここから登攀具をしまい下山する。雪もグズグズで疲れも極限状態でスピードがあがらない。馬場島に
14:45着。さすがに2200mの下降はしんどかった。

 何はともあれこれ以上にない好天に恵まれたことが一番であった。